わたしの戦後史
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『わたしの戦後史』
95歳、大正生れ、草の根の女のオーラルヒストリー
戦争の「痛み」を知る世代が求め続けたもの
谷 たみ 語り
堀江 優子 編著
発行:梨の木舎
A5 並製 264頁
定価 2,600円+税
ISBN 978-4-8166-2001-0 C0021
戦争の「痛み」を受け継ぐということはどういうことだろう?
大正生れ、95歳の谷さんの戦後史から、その意味を考える。
語り手の明晰な記憶力と聞き手のすぐれた調査能力により浮かび上がる詳細な戦後の民衆史。人名や事項の充実に驚嘆する。
推薦・上野千鶴子(社会学者)
女も戦争の加害者だった...「黙っていたら戦争につながる」と声を挙げつづけた95年の生涯。
戦後日本の良心は、谷たみさんのような草の根の活動に支えられてきた。
ひとりの女性のオーラルヒストリーから見えてくる戦後反戦運動史。
【目次】
はじめに
1 人生の出発点 -戦時下に育ち、敗戦後の社会へ
2 堀川愛生園の子どもたちと暮らす
3 戦争責任を考える、市民運動に関わる
4 入管体制・国籍法の問題に関わる
5 「アジアの女たちの会」での活動
6 「慰安婦」問題に関わる
7 平和と人権、脱原発運動
注
おわりに
【著者プロフィール】
谷 たみ(たに たみ)
1924(大正13)年生れ。1944年9月東京女子大学高等学部卒業。1947年福島県の堀川愛生園に入職して14年間勤務。その後東京に戻り、中央公論社の校正の仕事に就く。ベトナム反戦運動に参加して以来、仕事や家庭生活の傍ら数々の市民運動に関わる。
堀江 優子(ほりえ ゆうこ)
1960(昭和35)年生れ。1983年東京女子大学文理学部史学科卒業。出版社勤務を経て、編集関係の仕事に従事。
共著に『自然なお産を求めて―産む側からみた日本ラマーズ法小史』(杉山次子・堀江優子共著、勁草書房、1996年)、編著に『戦時下の女子学生たち―東京女子大学に学んだ60人の体験』(教文館、2012年)がある。
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