梨の木舎は“出会いを紡ぐ”出版社です。
きっかけは、「教科書問題」でした。日本は、かつてアジアで何をしたのか、それをきちんと知りたいと思いました。「知らなければこれからアジアの一員として、隣人たちと一緒に生きることが出来ないのではないか」と思ったのです。
翌年にシリーズ「教科書に書かれなかった戦争」の第1作目を出し、以来25年さらに様々なテーマにひろがりました。「旅行ガイドにないアジアを歩く」「問われる戦後補償」「暮らしの中のアジア」「シリーズ 平和をつくる」「シリーズ・自由をつくる」「DV、デートDV」、そのほか海外事情などです。
「落穂ひろい」というのを皆さんは知っていますか。小さい頃、稲刈りのすんだ田んぼでの落穂ひろいをしました。子どもたちの仕事でした。足元を見ながら、ひとふさひとふさ拾っていくのです。風のなかで、お日様に当たりながら、ときどき腰を伸ばして、流れる雲を見たりしながら。
歴史の中で、置き去りにされたこと、振り向かれなかったこと、これを一つ一つ、拾い上げて 行くこと、落穂ひろいに似ている、と思います。
さて、これからも、ひとつひとつ、意欲的に活動していきます。
読者のみなさまからのご提案、ご意見、お待ちしています。
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梨の木舎
〒101-0061 千代田区神田三崎町2-2-12エコービル1階
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◆4月26日発売『表現の不自由展からの挑戦』
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◆2024年3月8日、新刊『7人の戦争アーカイブ』『大衆映画の戦後社会史』を出版しました
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JR冥界ドキュメント 国鉄解体の現場・田町電車区運転士の一日
¥1,980
『JR冥界ドキュメント 国鉄解体の現場・田町電車区運転士の一日』 村山良三 著 発行:梨の木舎 四六型 164頁 定価 1,800円+税 ISBN 978-4-8166-2404-9 C0036 国鉄の分割・民営化は、中曽根康弘元首相による戦後民主主義に対するクーデターだった。 憲法を破壊し、その後の「失われた30年」を呼び込んだ。 中曽根による「国家的不当労働行為」は、150余人の労働者の命を奪った。 現場にいた国鉄元運転士(国労組合員)による渾身のドキュメントである。 目次 1章 招福神像の立つ駅で 出勤二日目の朝/員数外社員/出勤初日/点呼/「は、ず、さ、な、い、よ」/踏み絵/再び二日目の朝/カールビンソン/歩きだした「遺失物」のコート/JR冥界⁈ 2章 三六〇円で来た男 「交番へ行こう」/男の背後にあるもの/処分/組合間の確執/さらなる確執/「入浴事件」の顛末/嫌がらせ/自殺者/人活センター/魂のこと <寄稿:本書刊行に寄せて> 民主主義を破壊した中曽根改革/鎌田慧あとがき/関連略年表 帯 表 今の社会は抜け殻にならないと生きていけないのか。 見えてきたのは労働者同士仲間意識の崩壊だった。 失われた30年は社会の活力と経済成長を奪い、民主主義を「盆栽民主主義」に変容させた。 ―― 国鉄元運転士による執念のドキュメント ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「1987年の国鉄分割・民営化は、国有財産を民間に横流しするクーデターであり、 「中曽根革」の悪業だった!」 鎌田慧(本書刊行に寄せて) 著者プロフィール 村山良三(むらやま りょうぞう) 1939年 山形県生まれ 1964年 国鉄東京機関区の電気機関助士、国鉄労働組合(国労)に加入 1967年 田町電車区の電車運転士、東海道線・横須賀線・伊東線などで勤務 1987年 JRへの移行にともない新橋要員センターへ強制配転 1988年 新宿要員センターへ異動 1996年 JR東日本を退職 新日本文学会会員/井上光晴「文学伝習所」二期生/組合サークル誌「作家集 団」に所属 著作:『JRジプシー日記 国労の仲間達とともに』新日本文学会(1992年)
表現の不自由展からの挑戦 消されたアートと対話する12のヒント
¥2,090
『表現の不自由展からの挑戦 消されたアートと対話する12のヒント』 岡本有佳 岩崎貞明 李春熙 編 発行:梨の木舎 A5変型 192頁 定価 1,900円+税 ISBN 978-4-8166-2403-2 C0071 鵜飼哲さん(フランス現代思想、一橋大学名誉教授)推薦! 迫害された作品が、ピカソの『ゲルニカ』のように、人類の記念碑となる明日のために。 2019年のあいちトリエンナーレで展示中止にされた〈表現の不自由展〉。 その後、妨害攻撃にもかかわらず、2022年には東京展の開催を実現させました。 その経験・教訓や残された課題について市民の皆さんと共有したいと思います。 表現の不自由展を知る12のQ&A ❶「 表現の不自由展」って何? ❷あいトリの展示中止は本当に必要だったの? ❸そもそも実際に展示する必要があるの? ❹《平和の少女像》って何が問題なの? ❺かんさい展はなぜ開催できたの? ❻2022年東京展はなぜ開催できたの? ❼表現の自由ってなに? ❽激しい妨害攻撃も、表現の自由なの? ❾不自由展と妨害攻撃、どっちもどっち? ❿公共施設はどんな表現も断れないの? ⓫公共施設では「政治的中立」が必要なの? ⓬展覧会への妨害が予想されたら? ◆右崎正博さんに聞く憲法学者がみた表現の不自由展 メッセージ ◆ミキ・デザキ(映画監督) ◆クォン・ユンドク(絵本作家) ◆スペイン「 禁止されたアートの美術館」 目次 ●第1部 表現の不自由展を知る12のQ&A:表現の不自由展ってなに? /あいトリの展示中止は本当に必要だったの?/そもそも展示する必要があるの? /不自由展と妨害攻撃、どっちもどっち?/公共施設では「政治的中立」が必要なの? /展覧会への妨害が予想されたら?ほか ●第2部 ようやくできた!ようやく観れた!表現の不自由展 東京2022:記録 岡本有佳/李春熙/白川昌生/前山忠/いちむらみさこ/京極紀子/村上らっぱ ほか <カラー口絵あり>メッセージ★ミキ・デザキ(映画監督) ●3部 憲法学者がみた表現の不自由展 右崎正博さんに聞く ●コラム:表現の不自由展に寄せて 川浪千鶴(インディペンデント・キュレ ーター)/小勝禮子(美術批評)/金富子(植民地朝鮮ジェンダー史研究) ★クォン・ユンドク(絵本作家)★スペイン 禁止されたアートの美術館 付録:表現の不自由展検閲年表
7人の戦争アーカイブ あなたが明日を生き抜くために
¥2,420
教科書に書かれなかった戦争 わたしたちの《歴史総合》PART75 『7人の戦争アーカイブ あなたが明日を生き抜くために』 内海愛子 編 鶴見和子/「水俣とアニミズム」 北沢洋子/反アパルトヘイト 鄭敬謨/在日評論家 高崎隆治/『戦争文学通信』 岡本愛彦/演出家「わたしは貝になりたい」 湯浅謙/軍医『消せない記憶』 亀井文夫/映画監督『戦ふ兵隊』 発行:梨の木舎 A5 254頁 定価 2,200円+税 ISBN 978-4-8166-2401-8 C0021 この危うい時代を私たちはどう生きるのか? 「聖戦」とは、「東洋平和」とは何だったのか? 実態は「強制連行」であり、「従軍慰安婦」であり、「731部隊」ではなかったか。 戦争の時代を生きた7人から、あなたにつなぐ《歴史総合》。 目次 鶴見和子:「小さな民」の視点から 北沢洋子:カイロで目からウロコが落ちた 鄭敬謨:板門店で“アメリカ”が見えた 高崎隆治:戦争と性――語られなかった強かん 岡本愛彦:軍隊とはこんなところだった 湯浅謙:「生体解剖」は日常業務だった 亀井文夫:占領軍に没収された『日本の悲劇』 著者 内海愛子(ウツミ アイコ) 早稲田大学大学院文学研究科社会学専攻・歴史社会学・日本ーアジア関係史 早稲田大学平和学研究所招聘研究員・恵泉女学園大学名誉教授 主要著作: 『朝鮮人BC級戦犯の記録』勁草書房、1982年・岩波現代文庫、2015年 『死刑台から見えた二つの祖国』(共編著)梨の木舎、1992年 『日本軍の捕虜政策』青木書店、2005年 『村井宇野子の朝鮮・清国紀行』(編)梨の木舎、2021年
大衆映画の戦後社会史ーあの時代の風景と人びとの気分を観直す
¥2,750
『大衆映画の戦後社会史ーあの時代の風景と人びとの気分を観直す』 天野惠一 著 発行:梨の木舎 A5 272頁 定価 2,500円+税 ISBN 978-4-8166-2402-5 C0074 邦画は単に「娯楽の王様」だったわけではない。 「特攻」から戦争を、「ゴジラ」から戦後の高度成長を、「若者たち」から戦後民主主義を描いてきた。 映画の世界から戦後日本の社会史を考える論考エッセイ集。 目次 Ⅰ 邦画は単に「娯楽の王様」だったわけではなかった ◆戦後の太陽・石原裕次郎/◆原爆と戦後、「実在」と「虚妄」をめぐって/◆電力と「破砕帯」(断層)、そして死者について戦後史の中で考える/◆〈偽大学生〉に出会うまで/◆〈明朗な不良性〉をめぐって/◆任侠の美学から野良犬の〈醜学〉へ――文太映画の時代――/◆敗戦70年ー「特攻」後70年〈大西瀧治朗〉という問題/◆『あゝ決戦航空隊』(監督・山下耕作 1974年、東映)/◆象徴天皇制国家70年――〈天蓋つき戦後民主主義〉という問題/◆敗戦最大の政治神話――「聖断」神話をめぐって/◆ヒバク七〇年――〈被爆都市長崎〉の「暴力団」(ヤクザ)映画/◆60年安保闘争と2015年の闘争――「若者たち」の運動をめぐって/◆国家的「公」と「私」的利害優先原理の民主主義/◆戦争は〈人間の顔〉をしていない/◆〈象徴天皇制〉と「グラマ島」デモクラシー/◆惨事便乗型国家〈軍事主義〉の正体――「ゴジラ」と「シン・ゴジラ」他 著者 天野惠一(アマノ ヤスカズ) 1948年生まれ。著書:『危機のイデオローグ 清水幾太郎批判』批評社、1979年/『皇室情報の読み方 天皇制イデオロギー論』社会評論社、1986年/『情報社会の天皇制 続天皇制イデオロギー論』社会評論社、1988年/『全共闘経験の現在』インパクト出版会、1989年、増補新版1997年/『マスコミじかけの天皇制』インパクト出版会、1990年/『メディアとしての天皇制』インパクト出版会、1992年/『「恋愛結婚」じかけの天皇制』インパクト出版会、1993年/『「無党派」(ノンセクト)という党派性 生きなおされた全共闘経験』インパクト出版会、1994年/『反戦運動の思想 新ガイドライン安保を歴史的に問う』論創社、1998年/『[無党派運動]の思想[共産主義と暴力]再考』インパクト出版会、1999年/『沖縄経験〈民衆の安全保障〉へ』社会評論社、2000年/『「日の丸・君が代」じかけの天皇制』インパクト出版会、2001年/『災後論 核(原爆・原発)責任論へ』インパクト出版会、2014年
君たちに伝えたい④ ぼくが生まれた新宿、柏木団の人々と関東大震災。
¥2,970
『君たちに伝えたい④ ぼくが生まれた新宿、柏木団の人々と関東大震災。』 中條克俊 著 発行:梨の木舎 A5 269頁 定価 2,700円+税 ISBN 978-4-8166-2306-6 C0011 新宿・柏木、そこに住居をもたない人たちも、暇さえあれば……クラブのようにして集まっていた。社会主義者の巣クツとなり、警察では『柏木団』などと呼んでいた。 著者(ぼく)は柏木に生まれた。時間を遡れば、野枝や須賀子や大杉や幸徳とすれ違っていたかもしれない。理想の実現をめざした初期社会主義の人々は、「不逞団体」とされた朝鮮人と共に、関東大震災の混乱の只中にまっ殺される。 目次 1章 新宿・柏木を歩く 2章 平民社と「柏木団」 3章 関東大震災直後に何が起きたか 4章 ぼくの授業実践 著者 中條 克俊(チュウジョウ カツトシ) 1956年東京都新宿区柏木(現北新宿)生まれ。 新宿区立淀橋第七小学校、淀橋中学校(いずれも廃校)、都立新宿高校に 学び、埼玉大学卒業後1981年より埼玉県公立中学校教員(朝霞市、社会科)となり、戦争と平和を研究テーマに、地域の掘り起こしに専念した。2017年3月に定年退職後、駿河台大学、国士舘大学、立教大学の非常勤講師を経て、2021年より中央大学文学部特任教授(教職課程担当)。歴史教育者協議会会員(副委員長)。 主な著書に『中学生たちの風船爆弾』(1995年、さきたま出版会)、『君たちに伝えたい、朝霞そこは基地の街だった。』(2006年、梨の木舎)、『君たちに伝えたい② 朝霞、キャンプ・ドレイク物語。』(2013年、梨の木舎)、『君たちに伝えたい③朝霞、校内暴力の嵐から生まれたボクらの平和学習。』(2017年、梨の木舎)がある。
無限発話 買われた私たちが語る性売買の現場
¥1,980
『無限発話 買われた私たちが語る性売買の現場』 性売買経験当事者ネットワーク・ムンチ著 萩原恵美 訳 金富子 監修 小野沢あかね 解説 発行:梨の木舎 A5 196頁 定価 1,800円+税 ISBN 978-4-8166-2304-2 C0036 性売買の現場にいる女性たちの今も変わらない状況。 「セックスワーク論」を主張する人の話ばかり取り上げられるのは本当にひどい。 韓国の性売買経験当事者ネットワーク〈ムンチ〉の本音炸裂!業者、売春男のクソな実態をさらす! 桐野夏生さん(作家)推薦! 聞け!彼女たちの無限に尽きぬ言葉を。 性売買の現場は、女たちへの暴力と搾取に満ちたむごい現場だというのに、買う男の話は、そして自己責任だと笑う人々の話は、なぜ誰もしないのか? 目次 1章 性売買のさまざまな現場から:ソープランド/集結地/島のタバン/座布団屋/キャッチの店/条件デート/手引き屋ほか 2章 性売買女性を生きるということ/「当たり」の店主を探して/グッとこらえて借金を減らさなきゃ/ヘンタイいろいろ、同じ穴のムジナほか 3章 性売買の現場でみた売春男性たち:男ばかり悪者にされても困る/売春男は全国に5人?ほか。各章座談会あり。 著者 性売買経験当事者ネットワーク・ムンチ 韓国で2006年、性売買を経験した女性たちが反性搾取の立場で自主的に結成。 韓国各地に自助グループがある。 ムンチという名称は「一致団結する(ムンチダ)」から採った。
性暴力を受けたわたしは、今日もその後を生きています。
¥2,200
『性暴力を受けたわたしは、今日もその後を生きています。』 池田 鮎美 著 カバー写真:南 阿沙美(写真家) 発行:梨の木舎 四六 244頁 定価 2,000円+税 ISBN 978-4-8166-2305-9 C0036 性暴力被害者自身による9000日の記録。 幼馴染の死の真相は性暴力によるものだった。 立ちすくむ16歳のわたしはまだ、自分自身も性暴力に遭うことになるとは、思いもしなかった。 目次 1「なぜこんなに苦しいのだろう」—―未成年への性暴力 2「体が動かない。これは夢かな」—―知らない人からの性暴力 3「刑法を改正したい」—―暴行・脅迫要件の衝撃 4「ここには被害者がいない」—―スーパーフリー裁判を傍聴する 5「無理をする癖がついてしまっている」—―DVのなかでの性暴力 6「被疑者は取引をしたと言っています」—―仕事中の性暴力 7「たぶん普段なら逃げるんだろうな」—―トラウマとの闘い 8「ますはあなたが元気にならなければ」—―障がい者手帳を取得する 9「一般人の感覚で説明できない罪は罪にならない」—―法律の言葉への違和感 10「You have very bad law」—―ロビイングと分断の痛み 11「性被害ってこんなにたくさんあるのか」—―言葉で社会を変えていく 12「強くなれなくても」—―法制審議会への手紙 13「それを奇跡と呼ぶ前に」新しいスタートライン 著者 池田 鮎美(いけだ あゆみ) 1981年生。早稲田大学卒業後、雑誌・書籍のライターとして活動していたが、取材中に性暴力被害に遭い、文字を書けなくなる。書くことを取り戻してからは、性暴力について心のままに書いている。 共著『マスコミ・セクハラ白書』(文芸春秋)。
ポリーヌに魅せられて
¥2,420
『ポリーヌに魅せられて ジョルジュ・サンド ツルゲーネフ ショパン サン=サーンス リストたちが讃えた才能』 小林緑 著 発行:梨の木舎 A5 248頁 定価 2,200円+税 ISBN 978-4-8166-2301-1 C0073 同時代の名だたる文化人を魅了した19世紀最大の音楽家・フェミニストにいま光をあてる!著者はジェンダー平等の視点から音楽史の書き換えを問い続けている。 ポリーヌ・ガルシア=ヴィアルド(1821~1910) 16歳で歌手デビュー、オペラ女優と讃えられヨーロッパを周遊。作曲家、肖像画家としても傑出、台本を書き、次世代を育てた師でもあった。 目次 1章 生誕200年記念コンサートのプログラムから 2章 生涯のあらまし 3章 声とジェンダー―コントラルトの声とは? 4章 歌唱教師、歌唱教材編者としてのポリーヌ 5章 鍵盤楽器奏者・作曲家としてのポリーヌ 6章 社会参画とポリーヌ:カンタータ《新しい共和国》をめぐって 7章 パントマイム《日本にて Au Japon》をめぐって 著者 小林 緑(こばやし みどり) 1942年、福島県生まれ。東京芸術大学・同大学院の楽理科(音楽学)修了。1971-72年。 フランス政府給費留学生としてパリ第4大学留学。現在国立音楽大学名誉教授。 編著に『女性作曲家列伝』(1999、平凡社)『視覚表象と音楽』(ジェンダー史叢書代巻、2010、明石書店、池田忍と共編)、共著に「表現する女たち」(2009、第三書館、三木草子+レベッカ・ジェニスン編)など。 2007年8月、「女性作曲家音楽祭2007」と題して地元杉並公会堂(小)にて全12回のコンサート・シリーズを、翌2008年から15年までは「津田ホールで聴く女性作曲家」全5回コンサートなどを実施。2016年は計5回、ウィメンズ・プラザや自治体からの依頼により女性作曲家のレクチャー・コンサートを企画。
銀河鉄道の夢
¥1,870
『銀河鉄道の夢』 飯島勝彦 著 発行:梨の木舎 四六判 上製 284頁 定価 1,700円+税 ISBN 978-4-8166-2207-6 C0093 陽炎のように儚い村里。それでも鳴き続ける蟋蟀でいたい。 銀河鉄道(小海線)に妻を偲ぶ著者終の小説集。 つれあいを亡くして三年目(二〇二一年)の夏、ようやく平常な盆が迎えられると思った矢先に、突然の急性肺炎で入院することになった。二十五日間の病院ぐらしのあと自宅に酸素濃縮器を設置。「パルスオキシメーター」(動脈血中のヘモグロビンの何%が酸素と結合しているかを示す『酸素飽和度』を測定する)に管理される生活になった。 (中略) 「あしたは最上階の五階へ移ります。リハビリ頑張って下さいね」消灯に来た看護師が告げていった。それをいま思い出す。 そうか、明日の夜はもっと、銀河鉄道が近くなるのだ。あしたこそはそこに停車し、乗車ができるのではないか。たぶん邦子も乗っていて、車窓に映る辿りきた道程の夢現を、共に見ることができるのではないか。八〇キロに未たぬ路線に三一もの駅をもつ銀河鉄道は、きつい勾配をゆっくり登坂しながらも、走馬燈のような目まぐるしい展開をみせるだろう。 それを見届けなければならない。そして、妻に会えるのならば、言いそびれてしまった一言を伝えなければならない―――「次の世も一緒に」。 「銀河鉄道の夢」が決まった。 (序より抜粋) 目次 序 少年......青春・姉・農協・結婚/奔馬 ......町議員兼務 (八年) 寒梅記......農協不正貸付(九億円)事件 父の螢 ......父母の終・挫折・産廃 モノローグ......息子の自死/モノローグ......孫の不登校 のんの口伝......叔母の戦争/陽炎の里......壊れる農村・壊す者 銀河鉄道......災害・戦乱・隣離れ・夢 著者 飯島勝彦(いいじま・かつひこ) 1939年長野県佐久市(旧望月町布施)生まれ。 県立野沢北高校卒業。 布施村農協、望月町農協、佐久しらかば農協に35年間勤務。 この間「館報もちづき」編集長、望月町連合青年団長、望月町議会議員を歴任。 退職後、農業を営む傍ら小説を執筆。 1998年「鬼ヶ島の姥たち」で家の光協会 第45回地上文学賞。 2004年「銀杏の墓」で第47回日本農民文学賞。 2006年小説集「埋火」で第23回山室静・佐久文化賞。 長野県佐久市在住。 日本ペンクラブ会員。 日本農民文学会長野支部長。 NPO法人多津衛民芸館顧問。 著書 『鬼ヶ島の姥たち』 (郷土出版社) 『埋火』 (郷土出版社) 『恍惚の里』 (郷土出版社) 『冬の風鈴』 (郷土出版社) 『夢三夜』 (梨の木舎)
敵対から協力へーベトナム戦争と枯れ葉剤被害ー
¥3,080
『敵対から協力へーベトナム戦争と枯れ葉剤被害ー』 教科書に書かれなかった戦争Part74 レ・ケ・ソン、チャールズ・R・ベイリー 著 北村元、野崎明、生田目学文、石野莞司、桑原真弓 訳 発行:梨の木舎 A5判 284頁 定価 2,800円+税 ISBN 978-4-8166-2205-2 C0030 戦争は最大の環境破壊だ! 戦争終結47年後の今もエージェントオレンジ/ダイオキシンは人と自然を破壊し続けている。 絶望的な脅威に向き合ったかつての敵2人の研究者が、世界へ発信する。 ウクライナ戦争のいまだからこそ私たちが知っておくべきこと。 1961年8月10日 枯葉作戦始まる1975年ベトナム戦争終了したが、 ベトナムにはエージェントオレンジにより傷ついた人々と大地が残された。 2007年2月(戦争終了後32年目)ベトナム人とアメリカ人による市民委員会「エージェントオレン/ダイオキシンに関するアメリカ・ベトナム対話グループが結成され、解決への大きな一歩を踏み出した。 本書はダイオキシン汚染の実態、被害者の現実、染色体損傷、森林破壊の影響、アメリカとアメリカ人のかかわり、被害者に必要な支援など。 目次 本書を故ヴォー・クイ教授に捧ぐ 日本の読者への手紙 レ・ケ・ソン 日本語版の読者のみなさまへ チャールズ・R・ベイリー 著者紹介 序文:戦争の痛手 エッセイ:私たちはいかにしてここにたどり着いたか、そして次の目標は何か 1章 :南ベトナムでは今もなおダイオキシン汚染が存在しているのか 2章 :エージェントオレンジ/ダイオキシンに誰が曝露したのか。また、ベトナム にはエージェントオレンジ被害者はどのくらいいるのか 3章 :ダイオキシンへの曝露は先天性欠損症と生殖障がいをもたらすのか 4章 :森林の生態はエージェントオレンジの撒布による影響から回復したか 5章 :アメリカ人はエージェントオレンジについて何を知り、どのように支援するつもりなのか 6章 :ベトナムはエージェントオレンジ被害者のために何をしているか 7章 :アメリカはこれまで何をしてきたのか 8章 :エージェントオレンジ被害者には何が必要か 9章 :エージェントオレンジの問題はアメリカもしくは他の地域の裁判所で解決 できるのか 10章:エージェントオレンジをめぐる2国間関係は時間とともにどのように変化し、 今日の状況はどうなっているのか 終章:エージェントオレンジの未来 謝辞 附録 1:ダイオキシンとは ? 附録 2:エージェントオレンジ/ダイオキシンに関するベトナム政府の最近の科学研究(2011~2015年) 附録 3:フォード財団助成金受領者:ベトナム・エージェントオレンジ/ダイオキシン・プログラム(2000~2011年) 附録 4:エージェントオレンジの55年:重要な声明、決定および出来事の年表(1961~2016年) 訳者あとがき 著者 レ・ケ・ソン(Le Ke Son) 1954年ベトナム生まれ。陸軍医科大学卒業後、医学博士号(毒学)を取得。2004年から2014年まで、天然資源環境省33委員会事務局長として戦争遺産処理の一番大事な時に、ダイオキシン汚染対策や被害者救援対策などに奔走。環境保護の国家管理に努め、国と人民に奉仕した。主な著作:『ベトナムのホットエリアにおけるダイオキシン汚染』(ベトナム語)、など多数。 チャールズ・R・ベイリー(Charles R. Bailey) 1945年生まれ。プリンストン大学卒業後、コーネル大学で博士号取得(農業経済学)。その後フォード財団駐在員として、バングラデシュ、インド、ネパール、スリランカで活躍。特にベトナムではレ・ケ・ソン氏とタッグを組んで、ダイオキシン除染の実現とエージェントオレンジに起因する枯れ葉剤障がい者支援に奔走。専門分野は公共政策。主な論文:“Delivering Services to People with Disabilities Associated with Exposure to Dioxin in Vietnam,” June 2, 2014, The Aspen Institute など。
戦争花嫁 ミチ 国境を越えた女の物語り
¥1,870
『戦争花嫁 ミチ』 国境を越えた女の物語り 教科書に書かれなかった戦争Part73 田村恵子 著 発行:梨の木舎 四六判 並製 192頁 定価 1,700円+税 ISBN 978-4-8166-2204-5 C0023 1950年代前半、約650人の日本人戦争花嫁がオーストラリアに到着した。 この女性たちは、連合軍占領下の日本でオーストラリア人兵士と出会い、新しい人生を切り開くために、妻としてあるいは婚約者としてオーストラリアに渡った。 本書はそのうちの一人、ミチの物語である。 日本人戦争花嫁たちが持っていた冒険心と好奇心、周囲に惑わされない独立心が、新しい挑戦に向かわせた――。 オーストラリア在住の著者がインタビューを重ねた1冊。 【目次】 プロローグ 1章 オーストラリア人兵士との出会いと結婚 歴史解説 占領下の出会いから結婚まで 2章 アイ ライキ オーストラリア――妻として母として 3章 老いを迎えて 4章 子どもたちのまなざし エピローグ あとがき 参考文献 【著者プロフィール】 田村恵子(たむら けいこ)1955年大阪生まれ。キャンベラ在住。 オーストラリア国立大学アジア太平洋学部名誉上級講師。神戸女学院大学卒業後渡豪し、オーストラリア国立大学考古・文化人類学部を卒業(1985年MA、1999年PhD取得)。 1997年から2009年まで豪戦争記念館内日豪研究プロジェクトにて勤務。 日豪の大学や研究機関で研究活動に従事し、関心分野である戦争花嫁、日豪交流史、日豪の太平洋戦争とその記憶などの研究成果の発信を日英両言語で続ける。 主な著書にForever Foreign: Expatriate Lives in Historical Kobe (2007)、Bridging Australia and Japan (2巻、2016、2020年共編)『日本とオーストラリアの太平洋戦争』(共著2012年) など。
忘れられた思想家 山川菊栄
¥7,480
『忘れられた思想家 山川菊栄』 フェミニズムと戦時下の抵抗 鈴木裕子 著 発行:梨の木舎 A5 並製 728頁 定価 6,800円+税 ISBN 978-4-8166-2203-8 C0021 1910 年代後半、菊栄は「女われら」の自主自立を訴え登場した。 女性を性役割分業へと強制する男社会の告発、良妻賢母主義への論駁は、今日のフェミニストの主張にまっすぐにつながる。 それにつけても日本もまた国内にしっかりした民主的政権を確立し、社会的、経済的な改革を行うことが必要 〔中略〕 アジアの進歩的勢力が何百年の暗黒時代を蹴破って力強く前進しつつある時、日本だけいつまでも半独立の姿で光に背をそむけ、腐敗した泥沼の中に浮き沈みしていいものでしょうか。 「アジア社会主義会議と日本」『婦人のこえ』 1954年12月号 菊栄は、1910年代後半、論壇に登場した。女性を性役割分業へと強制させる、新旧の良妻賢母主義に激しく駁論し、「女われら」の息吹もなまなましく、女性の自主、自立を力強く訴えた。男本位につくられた社会に対する告発で、まさしく今日のフェミニストの主張に直結するものであった。山川菊栄の廃娼論、「母性と労働」両立論、家事労働論、産児調節論、セクシュアリティをめぐっての「性暴力」認識などは、今日もなおみずみずしさを失ってはいない。 (中略) 当時の平塚らいてうの最大の関心は、女性としての「自我」の拡充にあった。菊栄にとっては、 資本主義社会の不平等、不公正にあった。そのもとにあって非人間的に遇され、差別と蔑視の境 遇に追いやられている、「社会的弱者」に対する視点がより強く存在していたことに尽きる。(本文より) 【目次】 はしがき 序章 1章 菊栄の生い立ち 2章 社会主義、フェミニズムへの関心、山川均との結婚 3章 山川菊栄のフェミニズム思想と反軍国主義 4章 山川菊栄の「帝国のフェミニズム」批判と階級社会批判 5章 社会主義女性思想と社会主義運動の展開 6章 労働組合婦人部論争と「婦人同盟」問題 7章 帝国のフェミニズム・植民地主義批判 8章 山川菊栄の時局・戦争批判 9章 「国体観念」呪縛、民衆と女性の生活の疲弊 10章 戦争抵抗者の生き残り戦略ー生活者の視点を貫く 11章 敗戦と山川菊栄 12章 非武装中立・平和主義・社会主義へ 【著者プロフィール】 鈴木 裕子(すずき ゆうこ) 1949年東京生まれ、早稲田大学院文学研究所修士課程日本史学専攻修了。 労働運動史・組合史編纂・執筆に携わる一方、女性史・社会運動史研究に従事。 各地の大学での非常勤講師を経て、早稲田大学文学学術員元教員。早稲田大学ジェンダー研究所招聘研究員。 主要著書:『広島県女性運動史』ドメス出版、『フェミニズムと戦争協力 婦人運動家の戦争協力』マルジュ社、 『山川菊栄集』岩波書店、『堺利彦女性論集』三一書房、『フェミニズム、天皇制、歴史認識』インパクト出版会、 『ジェンダーの視点からみる日韓現代史』梨の木舎、『金子文子 わたしはわたし自身を生きる』梨の木舎 など多数。
民衆の自己教育としての「自由大学」
¥3,520
『民衆の自己教育としての「自由大学」』 上田・魚沼・八海・伊那・福島・上伊那・松本・群馬・(越後)川口 長島 伸一 著 発行:梨の木舎 A5 並製 304頁 定価 3,200円+税 ISBN 978-4-8166-2201-4 C0021 1921年11月、真理と自由を熱烈に求め、社会的創造への参画を求めた青年たちによって、自由大学は始まった。民衆の権利「普通選挙」実施に向かう時代のなかで、彼らの学びが続いた。それから100年、ネット時代の私たちが彼らここから汲みあげるものは何か。 講座は、恒藤恭「法律哲学」、高倉輝「文学論」、出隆「哲学史」、土田杏村「哲学概論」、世良寿男「倫理学」、今中次麿「政治学」、谷川徹三「哲学史」など、そうそうたる教師人を招いて実施された。 【目次】 1章 若者たちの熱意から始まったーー上田(信濃)自由大学 2章 新潟県の2つの自由大学ーー魚沼・八海 3章 信南(伊那)自由大学へ広がる 4章 各地の自由大学ーー福島・上伊那・松本・群馬・(越後)川口 【著者プロフィール】 長島 伸一(ながしま しんいち) 1947年横浜市生まれ。1970年上智大学文学部新聞学科、1972年法政大学経済学部卒。 法政大学大学院社会科学研究科修士・博士課程を経て、1990年長野大学産業社会学部助教授、1995年同教授。 産業社会学部長、副学長を経て、2016年退職。長野大学名誉教授。 主著 『世紀末までの大英帝国』(法政大学出版局、サントリー学芸賞) 『大英帝国─最盛期イギリスの社会史』(講談社現代新書) 『ナイチンゲール』(岩波ジュニア新書) 共編著:『講座・英国文化の世紀』全5巻(研究社出版)『自由大学運動の遺産と継承─90周年記念集会の報告』(前野書店) 共著:『経済学の現在』(昭和堂)『クラブとサロン』(NTT出版)、『上田自由大学とその周辺』(郷土出版社)ほか
三鷹事件 無実の死刑囚 竹内景助の詩と無念
¥1,320
『三鷹事件 無実の死刑囚 竹内景助の詩と無念』 石川 逸子 著 発行:梨の木舎 四六版 並製 176頁 定価1200円+税 ISBN 978-4-8166-2202-1 無実の者を死刑にするという間違いがどうして起こったのか? 詩人である石川逸子さんは、遺された詩を紹介しながら、冤罪事件に迫る。 【三鷹事件とは】 今から72年前1949年7月15日三鷹駅での電車暴走により、6名が死亡し20名近くが重軽傷を負った。竹内景助さんは犯人だとして逮捕され、最高裁で死刑が確定した。その後脳腫瘍により1967年45歳で獄中死する。 しかし専門家の鑑定により、事件が複数犯行だとされた。さらに有罪の決め手とされた目撃証言についても、暗がりでの人物の識別は不可能だとされた。 1968年再審請求が出されたが、東京高裁裁判所第4刑事部は棄却。2011年第2次再審請求が出された。現在、第5刑事部に係属し、再審開始決定を切望している。 【目次】 序文・再審請求弁護団長・高見沢昭治 1 はじめに 2 三鷹事件のあらまし 3 非党員の竹内さんの逮捕 4 虚偽の自白へ 5 第一審判決 6 無期懲役から死刑へ 7 最高裁に向けた闘い 8 一票差の死刑宣告 9 再審への闘い 10 無実の証拠の数々 11 遠い思い出 12 無念の獄死から 13 遺族の想い 【著者プロフィール】 石川 逸子(いしかわ いつこ) 1933年、東京生まれ。日本現代詩人会会員。 1982年よりミニコミ通信『ヒロシマ・ナガサキを考える』 主な著書に、『オサヒト覚え書き―亡霊が語る明治維新の影』『日本軍「慰安婦」にされた少女たち』(岩波ジュニア新書『〈日本の戦争〉と詩人たち』(影書房)など。 主な詩集に、『新編 石川逸子詩集』『定本 千鳥ケ淵へ行きましたか』『ぼくは小さな灰になって…。―あなたは劣化ウランを知っていますか?』ほか
村井宇野子の朝鮮・清国紀行
¥1,980
教科書に書かれなかった戦争72 『村井宇野子の朝鮮・清国紀行 日露戦争後の東アジアを行く』 Murai Unoko’s Travel to Korea and Qing (April 14th-June 16th, 1906): An Observation of East Asia in the Aftermath of the Russo-Japanese War 内海 愛子 編著 発行:梨の木舎 A5 並製 174頁 定価1800円+税 ISBN 978-4-8166-2106-2 漱石よりも3年前だった。新たな「帝国の版図」を、日本人女性が歩いた、軽便鉄道、軍用鉄道を乗り継ぐ全長8700キロの旅。 【はじめにから一部抜粋】 本稿は、明治の「たばこ王」と称された村井吉兵衛の妻、村井宇野子の六十日間におよぶ、朝鮮、清国の旅日記である。 (中略) 宇野子の夫、吉兵衛は、民営時代のたばこ業で財を成したが、日露戦争で国家財政がひっぱくする中で一九〇四年(明治三七)七月、明治政府はたばこ製造、販売を専売とした。家業を手放さざるを得なくなった村井吉兵衛は、その後、村井銀行を立ち上げるなど、多くの事業をおこしている。朝鮮での農場開発もその一つである。旅行は、この朝鮮の農場予定地の視察を目的としているが、さらに日露戦争で拡大した「帝国の版図」へと足をのばしている。日露戦争の戦跡が今なお生々しく残る清国を歩き、宇野子は何を見聞きしたのか。 【目次】 宇野子のたどった道(地図) はじめに ◇東京を出発 ◇玄海灘を渡る ◇釜山の街で 釜山地図 ◇京釜鉄道に乗って 村井農場地図 ◇大邱の駅で ◇朝鮮の首府 漢城 ◇日本人の居留地 泥峴 漢城復元図(19世紀後半) ◇景福宮 コラム閔妃暗殺日本人には知らされなかった歴史の事実 ◇大臣の家庭のありさま ◇龍山 ◇仁川 ◇平壌 仁川地図 ◇新義州 京義鉄道の終点 安東~奉天間 臨時軍用鉄道地図 南満州鉄道安奉線線路図 ◇九連城占領の記念日 ◇安奉鉄道に乗る ◇本渓湖 隠密行の西園寺侯爵一行と出逢う ◇奉天 清朝の起こった地 ◇鉄嶺 農産物の集積地 ◇遼陽 ◇大連 一億五千万円をかけた都市 ◇旅順・旅順陳列場へ 旅順要塞概見図 ◇二百三高に登る ◇東鶏冠山 北鶏冠山へ ◇二龍山 ロシア兵の埋まった ◇松樹山、望台 ◇遼河を渡る ◇天津 ◇北京 ◇黄河を渡る ◇漢口 ◇揚子江を下る ◇支店があった上海で ◇愚園 解説 新たな「帝国の版図を歩く」内海愛子 奥田豊己 村井宇野子と吉兵衛――その生い立ちと事業 宇野子と吉兵衛の旅 コラム 宇野子、60日間蒸気機関車の旅――高い鉄道技術と利権拡大 主な参考・文献資料 おわりに
ひろがる ベトナム希望レストラン
¥1,650
『ひろがる ベトナム希望レストラン 循環する支援 ベトナムの子どもたちとの25年』 ふぇみんベトナムプロジェクト25周年記念誌編集委員会 編著 発行:梨の木舎 A5 並製 160頁 定価1500円+税 ISBN 978-4-8166-2105-5 ●「はじめに」より抜粋 希望の村は民営で、その運営費の多くは寄付で賄われているが、2015年突然、大口の寄付がストップし、収入が激減した。留学生たちは心配し「私たち自身で子どもたちの支援をしよう」とアイディアを出し合い、「ベトナム希望レストラン」が生まれたのだ。お金をもらえるほどきれいに生春巻きを巻くのは簡単ではない。学校や仕事が終わった夜、みんなで集まって何度も練習する。支援されたものが支援する側に回る新しい力の始まりだった。一方向の支援ではない、いわば「支援の循環」がこうして動き出した。 【目次】 はじめに 一章 ベトナム希望レストランへようこそ ベトナム希望レストランって? こうして生まれた希望レストラン こんなメニューが食べられます レストランのメンバー リレートーク 1 レストランの一日 リレートーク 2 収益と使いかた つながる人々 二章 希望の村の子どもと里親たち 子どもたちと25年の強い絆を築いて 支援のはじまりと三つの「ふしめ」 子どもたちの生活 里子と里親のストーリー 「わが子」に会う日──ベトナムツアー 里親の声 社会貢献に関心──里親アンケートから 三章 自立する子どもたち なぜ自立支援なのか ろう教育──自立をめざして それぞれの自立 日越の架け橋に──留学する卒業生たち 自立支援110人 自立支援とその後のあゆみ──アンケートから 卒業生の働く場「さくらフレンズカフェ」 希望の村の子もカフェを楽しむ カフェではこんなことをしています 連続講座「もっと知ろうよ! ベトナム再発見」 さくらフレンズカフェと私 聴覚障がい者の縫製工場「アートさくら」 スタッフ 日常の記 さまざまな活動 ひろがる支援の輪 さまざまな活動 ひろがる支援の輪 ひろがる支援の輪を感じて ベトナムのみなさまへ──あとがきにかえて 編集後記 ベトナムとその周りの国々を知るスタディツアー 25年のあしどり 里親募集
晶子からあなたへ
¥1,100
『晶子からあなたへ』 阿笠清子 著 発行:梨の木舎 A5 並製 77頁 定価 1,000円+税 ISBN 978-4-8166-2103-1 C0074 晶子、らいてう、わか、菊栄の4人が帰ってきた! コロナ禍のいま問われる、私たちの生き方とは? 阿笠清子、“いのち”をテーマにした約40作の脚本の集大成 『山の動く日来たれ』では女性にエールを贈りましたが、今作では全人類に呼びかけます。“想像力さえあれば人は必ず分かり合える”との私の信念を、演劇という手段で俎上に載せてみました。 日々変化する情報に右往左往することなく、自らの立ち位置を見極めてほしいとの思いを込めて。(本書「あとがき」より) 【著者プロフィール】 阿笠清子 あがさ きよこ 1948年6月15日、大阪市生まれ。立命館大学卒業。 1970~79年、「大阪放送劇団」に所属し、俳優・司会などに携わる。 1984~2009年「おとなと子どもの混成劇団エンジェル」を主宰。 2006年に「与謝野晶子倶楽部」の依頼で「晶子、愛をうたう」を作・演出。 その続編となった「山の動く日来たれ」は、12回の公演を重ねる。 著書 『翔け!エンジェル-おとなと子どもの劇づくり』(1987年) 『劇ってほんッまおもろいねん』(2003年) 『晶子、愛をうたう』(2007年) 『おばあちゃんの居場所』(2013年) いずれも梨の木舎
「いごこち」神経系アプローチ
¥1,870
『「いごこち」神経系アプローチ』 ~4つのゾーンを知って安全に自分を癒やす 浅井咲子 著 発行:梨の木舎 A5 並製 136頁 定価 1,700円+税 ISBN 978-4-8166-2102-4 C0011 大人気『「今ここ」神経系エクササイズ』の待望の続編。 カウンセリングや自己啓発、 いろいろ試したけどまだつらい・・・。 ポリヴェーガル理論とパーツワークの視点から自律神経系のクセに取り組む! 「神経自我統合アプローチ」(Neuro‐Ego Integrative Approach〔NEIA〕) ●自他を傷つけずに、関係性をWin-Winに導いていくことで、次の世代へのトラウマの世代間伝搬・連鎖を防ぎましょう! ●「はじめに」より抜粋 育児、教育、仕事、恋愛、介護など社会生活をするなかで、自分のことも、他者のことも「厄介、うっとうしい、ややこしい」、と思うことはありませんか? その苦しみの根底に潜んでいるのは、実は「トラウマ」。あなたの性格のせいではないのです。 今あなたが日常で感じている症状や苦しさは、子どもの頃の虐待やネグレクトなどの過酷な体験、事故や手術などのショックが大きかった体験、その他にも、家族や環境が安全ではなかったときを、生き延びさせてくれたあなた独自の「秘策」であり、過去の「サバイバル戦略」なのです。 育児、介護、職場、恋愛などでの人間関係のなかでトリガー(引き金)を理解し、自身を癒し<いごこちをよくする>チャンスにしていきましょう。 【目次】 はじめに おはなし 「癒やしの作業をするあなたへ」 第1章 トラウマ、過去の名残~あなたの苦しみの正体 1 過去の「サバイバル戦略」が現在に及ぼすもの 2 アタッチメント(愛着)と神経系の形成、そして防衛策へ 3 発達性トラウマの様相 4 今は必要ない防衛反応と防衛適応~2つのちがい 第2章 癒やしのために~4つのゾーンとTKS 「T(サーモスタット)、K(カンガルー)、S(スパークリング、炭酸水)」 1 苦しみにまつわる3つの「ない」 2 トラウマ的アタッチメント 3 3つの「ない」に取り組むために、まずは理解したいこと 4 神経自我統合アプローチ~4つの区分(調整、解決・変容、全体、部分) 5「TKS」~癒やしに必要な要素 第3章 ゾーンごとの対応方法 1【ゾーン1】「調整」×「全体」~神経基盤を構築する、安全をインストールする 2【ゾーン2】「解決・変容」×「全体」~未完了の防衛反応に働きかける 3【ゾーン3】「調整」×「部分(パーツ)」~防衛適応と同一化している状態に気づく 4【ゾーン4】「解決・変容」×「部分(パーツ)」~未統合の防衛適応に働きかける 第4章 生きづらさから癒しへ あとがき 引用・参考文献 【著者プロフィール】 浅井 咲子 (あさいさきこ) 公認心理師。 外務省在外公館派遣員として在英日本国大使館に勤務後、米国ジョ ン・F・ケネディ大学院カウンセリング心理学修士課程修了。現在、セラピールーム「アート・オブ・セラピー」代表。ソマティック・エクスペリエンシング TM 療法のコンサルタントとして活動する他、内的家族システム療法(IFS)(レベル2修了)、総括的リソースモデル(CRM)など様々な療法も取り入れ、神経系に働きかけ発達性トラウマ、愛着、解離などによる問題や症状を改善することを目標にしている。 著書に「自律神経セルフメンテナンス」(非営利活動法人 ratik 2014 年)、「今、ここ神経系エクササイズ」(梨の木舎2017 年)、「安心のタネの育て方」(大和出版 2021 年)など、翻訳書に P.ラヴィーン /M.クライン著「子どものトラウマ・セラピー」(雲母書房 2010 年)、K. ケイン /S. テレール著「レジリエンスを育む」(岩崎学術出版 2019 年)〔共訳〕、J.フィッシャー著「トラウマによる解離からの回復」(国書刊行会 2020 年)がある。トラウマの理解を広めるべく多数の講演・講座をしている。
ラブコールさかい 女に議員はムリですか?
¥1,870
『ラブコールさかい 女に議員はムリですか?』 境町初の女性議員の体験をあなたにつなぐ 内海和子 著 発行:梨の木舎 A5 並製 232頁 定価 1,700円+税 ISBN 978-4-8166-2101-7 C1031 茨城県西地区、猿島郡境町。境町議会初の女性議員として1999年から2017年、4期にわたって保守的な地方政治に挑んだ女性議員の奮闘記。 保守風土の地方政治に挑んだ女性議員の奮闘記。 「化け物屋敷」に例えられる議会で彼女が見たものは? 女性がいることで推進できた政策、「この町ではまだ早い」と頓挫した政策。 バトンを受け継ぐのはあなただ。【推薦】三浦まり(政治学者) 【目次】 はじめに 1章 女性の視点を町政に生かしたい 2章 市町村合併とは何だったのか 3章 議員とは何なのかを考える あとがき ◆はじめにより 私は境町議会初の女性議員として1999年から2017年の間の4期を経験した。その時見た景色、選挙を共にたたかった人々との友情、町政への参加、議会で体験した様々なことを、記録に残し、次世代につなぎたいとペンを執った。 「この世の中は数限りない奇跡でできている」とはテレビドラマ「仁」での言葉。一主婦として、なかなか味わうことのできないこの体験は、一つの奇跡なのかもしれない。 小さな町の小さな出来事ではあるが、ほかの地域でも起こっているかもしれない。ひと時のかけらを集めて、私の半生を描いた。 これは境町初の女性議員【昭和の合併(昭和30年)後】の奮闘の記録である。 【著者プロフィール】 内海 和子(うちうみ かずこ) 1941年 東京品川区生まれ 射手座 1959年 東洋英和女学院高等部卒業 1970年 結婚して境町に移住 1982年~’89年 境町交通安全母の会支部会長 1989年 ライフ・ステップ・サークル(後のなかまの会)主宰 1990年~’95年 ミニコミ紙「アモルファス」発行 1991年4月~現在 境町男女共同参画推進委員会委員 1995年 境町議会議員一般選挙に出馬・落選 1996年~’99年 議会傍聴報告「傍聴席」発行 1996年~現在 猿島地区更生保護女性会境支部会員 1997年4月~現在 市民オンブズマンいばらき会員 1999年 境町議会議員一般選挙に再度出馬・初当選 1999年 9月16日~’03年9月15日 一期目 1999年 10月~’17年5月 議会報告紙「きりどおし」発行 2003年 9月16日~’05年5月29日 二期目 2009年 7月3日~’13年7月2日 三期目 2012年 3月6日~’13年 第34代境町議会副議長 2013年 7月3日~’17年7月2日 四期目 2017年 7月任期満了で退任
「今ここ」神経系エクササイズ 「はるちゃんのおにぎり」を読むと、他人の批判が気にならなくなる。
¥1,760
「今ここ」神経系エクササイズ 「はるちゃんのおにぎり」を読むと、他人の批判が気にならなくなる。 浅井咲子:著 定価:1600円+税 ISBN:978-4-8166-1707-2 C0011 Y1600E A5判 並製 100頁 発行日:2017年12月25日 たった5つの動作で、神経の下ごしらえ(=自己調整)ができます。 あなたらしく生きるためのサーモモード(=マイルドな神経系)を育てましょう! 【目次】 おはなし はるちゃんのおにぎり はじめに 1章 神経系のはなし 神経の4つの状態 見分けてみよう なだらかな神経の動き~サーモスタット機能 腎臓と仲良くなろう~サーモスタットの臓器 2章 5つのエクササイズ~神経の下ごしらえ 5つのエクササイズ まずは、何も考えずにやってみましょう! サーモモード(サーモスタットが入った状態)を伝達させよう グループや集団に向けて試してみよう 3章 サーモモードをつくり、レジリエンスのある生活へ こうやって神経系は変化する まとめ レジリエンスのある生活とは 4章 神経系の発達 サーモモードつかめましたか 神経系のセルフケアについて 神経系の発達とは? 養育者とのかかわりがストレス対処のパターンに バランスのとり方、介入の方法 5章 気づきが癒し 神経系の土台がないとどうなるか 癒しは自分のなかから 参考文献 あとがき 【著者プロフィール】 浅井咲子(あさいさきこ) 神経セラピスト 外務省在外公館派遣員としてロンドンにある日本国大使館に勤務する。その後渡米し、カリフォルニア州のジョン・F・ケネディ大学院で、カウンセリング心理学の修士課程(身体心理学専攻)を修了。オークランドにある地域カウンセリングセンターで研修。帰国後、教育センター、企業内で相談員として勤務。2008年から現在まで、私設セラピストとして自己調整とレジリエンスのある生活を提案し続けている。2011年より被災地(福島)で定期的にトラウマとPTSDのケアのためのゲームを実施(8回訪問)している。本書にある多重迷走神経理論のS.W.Porges博士からも直接講義を受けた。翻訳書にP.リヴァイン著「子どものトラウマ・セラピー」(雲母書房2010年)、著書に「自律神経セルフメンテナンス」(非営利活動法人ratik2014年)、「100%魂のかたち」(ヒカルランド、2017年)がある。
旅行ガイドにないアジアを歩く 横浜
¥2,420
『旅行ガイドにないアジアを歩く 横浜』 鈴木晶 著 発行:梨の木舎 A5変 並製 208頁 定価 2,200円+税 ISBN 978-4-8166-2005-8 C0026 横浜は、江戸(東京)の隣にあって商業都市としてデビューし、やがて、工業・軍事都市化が進み、関東大震災・横浜大空襲で焼け野原になりながら、戦後は観光で復活します。エキゾチックなヨコハマをディープにガイド! 近現代のドラマティックな歴史と人の出会いが詰まったヨコハマを500枚余の写真と地図で案内します。 【目次】 1章 明治前期の横浜 ~幕末から明治~ 2章 明治後期から大正時代の横浜 ~強国化と格差 3章 大正時代の横浜 ~工業都市化と格差拡大 4章 昭和前期の横浜 ~不況・ファシズムから戦争へ~ 5章 「戦後」の横浜 ◆コラム なぜ日本は植民地支配されなかったのか / パリでレコーディング!川上音二郎 "World Famous Makuzu"=真葛焼 / シドモア桜と高峰譲吉 横浜の本当の開港記念日は? / チャンドル・アドバニ氏インタビュー 中島敦と横浜、南洋とのつながり / 1937年の日常生活ー「川口金太郎日記」を読む 東南アジアの華人追悼碑から日中戦争を知る / 被害としての空襲、加害としての空襲 今も残る横浜中心部の防火帯建築 / 憲法9条とマッカーサー・幣原会談 一人芝居『横浜ローザ』と映画『横浜メリー』 / 横浜と神戸 / ゆず「Hey 和」 【著者プロフィール】 鈴木 晶(すずき あきら) 1960年、横浜生まれ。 法政大学法学部政治学科卒業、フェリス女学院大学大学院国際交流研究科修了、元東京大学教養学部非常勤講師。 著書: 『神奈川の戦争遺跡』(共著、大月書店、1996) 『旅行ガイドにないアジアを歩く マレーシア』(梨の木舎、2010) 『旅行ガイドにないアジアを歩く シンガポール』(梨の木舎、2016)
走る高齢者たち オールドランナーズヒストリー
¥2,200
『走る高齢者たち オールドランナーズヒストリー』 学徒出陣・ JSP(降伏日本軍人)・復員・国労書記・詩人・ランナー 福田 玲三 著 発行:梨の木舎 A5判 並製 188頁 定価 2,000円+税 ISBN 978-4-8166-2006-5 C0021 平和でなければ走れない!! 96歳、走るのはボクの夢だった。 (「はじめに」より) スイス西部、レマン湖の北岸にある観光・保養都市ローザンヌ。この地で2018年10月28日に行われたローザンヌマラソンは最悪の気象条件下だった。当日朝の気温は°5C、みぞれが降っていた。日本から同伴してくれた長女と一緒に、現地に住む次女の夫にスタート地点まで送ってもらい車を降りるとき、みぞれは一段と激しくなってきた。 木陰で雨をしのぎ、防寒用のオーバーは着たまま、その上にレインコートを羽織った。傍らのランナーたちを見ると、オーバーで隠れた背中のゼッケンをズボンに移している。「いまさら手間のかかることを…」と思いながら、私も慎重を期して、娘に手伝ってもらい、ゼッケンを背中から脚に移す。頭には毛の帽子、首には白いタオルを巻き、手には毛糸の手袋、これでノルデックポールを握る。完走したい! ・・・(中略)・・・ 雨は復路のころには上がり、気温も高まった。湖畔のベンチから波静かなレマン湖を眺め、心安らかなひと時に我を忘れた。こうして国内外のマラソン大会に参加できるのも、大きな戦争がないからだと思わずにはいられなかった。人生100年時代といわれる今、走り、歩く喜びをともに分かち合いたい。その思いを伝えたくて一冊の本にまとめ、共に戦争の時代を生き抜いた全国各地の最高齢ランナーの記録も載せた。お金を掛けないで健康を願っている人たちへのヒントになれば、無上の喜びだ。人々に感謝し、歩くことは万病の薬と念じながら、私は今日も歩き、その途中で筋トレに励んでいる。2020年東京オリンピックは新型コロナウイルスが世界的な広がりをみせて感染・拡大した影響でパラリンピックを含め今年夏の開催が来年夏に延期されたが、平和があってこそのオリンピックだ。「はじめに」の最後に生存している戦場体験者の一人として、「平和だからこそ走れる」ということ一言を明記しておきたい。 【目次】 はじめに~スイス・ローザンヌマラソン大会に参加して わたしの前半生 ︱︱生いたち・兵役・JSP・復員…… 1 生い立ち 2 兵役 3 JSP(日本降伏軍人)としてマレー半島で労役 4 復員・国労書記・国鉄詩人連盟 わたしの後半生 ︱︱平和だから走れる・走る喜び「完全護憲の会」と遅咲きのランナー 1「完全護憲の会」の設立 ︱︱90歳から 2 マラソン詩集 ︱︱55歳から82歳までの作品 3 ホノルルマラソン報告 (2016年12月) 4 最高齢ランナーを訪ねて 中野陽子さん(84歳)~さわやか市民ランナー 阿南重継さん(95歳)~2つのギネス認定証 鈴木金作さん (94歳)~地域に根差したマラソン人生 吉田隆一さん (91歳)~走れる幸せに感謝 出島義男さん(98歳)~マラソン人生 いろは歌 永田光司さん(99歳)~700回を超える大会出場 塩田富治さん(93歳)~ホノルルマラソン“炎のランナー” 参考文献・資料 あとがきに代えて ~96歳・がんを克服し歩行も再開 【著者プロフィール】 福田 玲三(ふくだ れいぞう) 1923年11月29日生まれ、96歳。岡山県津山市出身。 学歴 大阪外国語学校(現大阪大学外国語学部)フランス科卒 兵歴 1943年 学徒出陣で入営 1947年11月 南方より帰国、復員 職歴 1949年 国鉄労働組合に書記として就職 1984年 定年退職
対決!安倍改憲 東北アジアの平和・共生と新型コロナ緊急事態宣言
¥1,760
教科書に書かれなかった戦争 PART71 『対決!安倍改憲 東北アジアの平和・共生と新型コロナ緊急事態宣言』 高田健 著 発行:梨の木舎 A5判 並製 173頁 定価 1,600円+税 ISBN 978-4-8166-2004-1 C3031 市民と野党の共同の現場からの熱い報告。分断を乗り越え、日韓市民の運動の連帯を実現した30ヶ月の記録 推薦:小森陽一 「九条の会」事務局長 (まえがきより) 「安倍改憲」という奇怪な改憲策動とのたたかいがまる3年を迎えようとしている。 憲法9条は残して、あらたに自衛隊の根拠規定を付け加えるという、自民党の改憲運動の歴史から見ても異様な改憲論だ。しかし、この改憲論は変化球であるだけに打ち返すにはいささか容易ではない。 ・・・ 本書の刊行を準備している最中、4月7日、安倍首相は「緊急事態宣言」を発令した。このことは、今後の日本の市民運動をとりまく情勢の重大な転機となるに違いない。 本書が全国各地で奮闘している市民運動の仲間たちのたたかいにいくらかでも役に立つなら、この上なく嬉しい。近い将来、安倍改憲阻止の勝利の盃をこうした市民の皆さんとともにかわすことができることを切に願っている。 2020年4月8日 高田 健 【目次】 1章 連帯と共同の輪を広げる 安倍独裁改憲=ショックドクトリンとの闘い 2019年12月5~7日「北東アジアの平和共存に向けた日韓平和フォーラム」(韓国感江原道春川市での報告) 日韓市民の連帯運動の前進のために 2章 市民と野党の共闘を再構築 『週刊金曜日』連載① 2017――2018年の動き 3章 国会内外で続く改憲発議阻止の闘い 『週刊金曜日』連載① 2019――2020年の動き 資料 自民党「改憲4項目」条文素案全文 〈日本知識人の声明〉韓国は「敵」なのか 〈韓国知識人の声明〉東アジアにおける平和の進展のために 【著者プロフィール】 高田 健(たかだ けん) 1944年12月 福島県郡山市生まれ 1965年 早稲田大学文学部中退 1999年12月 許すな!憲法改悪・市民連絡会結成(現在事務局長) 2004年6月 九条の会結成を準備 2007年4月 衆議院憲法調査特別委員会中央公聴会の公述人で論述 2014年2月 戦争をさせない1000人委員会結成に際し事務局次長 2014年3月 憲法9条を壊すな!実行委員会結成に参加 2014年12月 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会結成に参加 2015年12月 韓国の第3回李泳禧賞受賞 2015年12月 安保法制廃止と立憲政治回復のための市民連合(略称:市民連合)結成よびかけに参加。運営委員 2016年9月 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会共同代表に就任 2017年8月 安倍9条改憲NO!全国市民アクション運営委員 連絡先 101-0061 東京都千代田区神田三崎町3-3-3-402 Tel 03-3221-4668 FAX 03-3221-2558 mail kenpo@galaxy.ocn.ne.jp ○著書:『改憲・護憲 何が問題か〜徹底検証・憲法調査会』(技術と人間 2002年12月)、『護憲は改憲に勝つ〜憲法改悪国民投票にいかに立ち向かう』(同 2004年10月)、『9条が、この国を守ってきた。』(梨の木舎 2006年9月)、『自衛隊ではなく、9条を世界へ』(同 2008年10月)、『2015年安保 総がかり行動』(同 2017年3月) ○共著:『中高生からの平和憲法Q&A』(晶文社 2011年8月)など