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表現の不自由展からの挑戦 消されたアートと対話する12のヒント
¥2,090
『表現の不自由展からの挑戦 消されたアートと対話する12のヒント』 岡本有佳 岩崎貞明 李春熙 編 発行:梨の木舎 A5変型 192頁 定価 1,900円+税 ISBN 978-4-8166-2403-2 C0071 鵜飼哲さん(フランス現代思想、一橋大学名誉教授)推薦! 迫害された作品が、ピカソの『ゲルニカ』のように、人類の記念碑となる明日のために。 2019年のあいちトリエンナーレで展示中止にされた〈表現の不自由展〉。 その後、妨害攻撃にもかかわらず、2022年には東京展の開催を実現させました。 その経験・教訓や残された課題について市民の皆さんと共有したいと思います。 表現の不自由展を知る12のQ&A ❶「 表現の不自由展」って何? ❷あいトリの展示中止は本当に必要だったの? ❸そもそも実際に展示する必要があるの? ❹《平和の少女像》って何が問題なの? ❺かんさい展はなぜ開催できたの? ❻2022年東京展はなぜ開催できたの? ❼表現の自由ってなに? ❽激しい妨害攻撃も、表現の自由なの? ❾不自由展と妨害攻撃、どっちもどっち? ❿公共施設はどんな表現も断れないの? ⓫公共施設では「政治的中立」が必要なの? ⓬展覧会への妨害が予想されたら? ◆右崎正博さんに聞く憲法学者がみた表現の不自由展 メッセージ ◆ミキ・デザキ(映画監督) ◆クォン・ユンドク(絵本作家) ◆スペイン「 禁止されたアートの美術館」 目次 ●第1部 表現の不自由展を知る12のQ&A:表現の不自由展ってなに? /あいトリの展示中止は本当に必要だったの?/そもそも展示する必要があるの? /不自由展と妨害攻撃、どっちもどっち?/公共施設では「政治的中立」が必要なの? /展覧会への妨害が予想されたら?ほか ●第2部 ようやくできた!ようやく観れた!表現の不自由展 東京2022:記録 岡本有佳/李春熙/白川昌生/前山忠/いちむらみさこ/京極紀子/村上らっぱ ほか <カラー口絵あり>メッセージ★ミキ・デザキ(映画監督) ●3部 憲法学者がみた表現の不自由展 右崎正博さんに聞く ●コラム:表現の不自由展に寄せて 川浪千鶴(インディペンデント・キュレ ーター)/小勝禮子(美術批評)/金富子(植民地朝鮮ジェンダー史研究) ★クォン・ユンドク(絵本作家)★スペイン 禁止されたアートの美術館 付録:表現の不自由展検閲年表
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大衆映画の戦後社会史ーあの時代の風景と人びとの気分を観直す
¥2,750
『大衆映画の戦後社会史ーあの時代の風景と人びとの気分を観直す』 天野惠一 著 発行:梨の木舎 A5 272頁 定価 2,500円+税 ISBN 978-4-8166-2402-5 C0074 邦画は単に「娯楽の王様」だったわけではない。 「特攻」から戦争を、「ゴジラ」から戦後の高度成長を、「若者たち」から戦後民主主義を描いてきた。 映画の世界から戦後日本の社会史を考える論考エッセイ集。 目次 Ⅰ 邦画は単に「娯楽の王様」だったわけではなかった ◆戦後の太陽・石原裕次郎/◆原爆と戦後、「実在」と「虚妄」をめぐって/◆電力と「破砕帯」(断層)、そして死者について戦後史の中で考える/◆〈偽大学生〉に出会うまで/◆〈明朗な不良性〉をめぐって/◆任侠の美学から野良犬の〈醜学〉へ――文太映画の時代――/◆敗戦70年ー「特攻」後70年〈大西瀧治朗〉という問題/◆『あゝ決戦航空隊』(監督・山下耕作 1974年、東映)/◆象徴天皇制国家70年――〈天蓋つき戦後民主主義〉という問題/◆敗戦最大の政治神話――「聖断」神話をめぐって/◆ヒバク七〇年――〈被爆都市長崎〉の「暴力団」(ヤクザ)映画/◆60年安保闘争と2015年の闘争――「若者たち」の運動をめぐって/◆国家的「公」と「私」的利害優先原理の民主主義/◆戦争は〈人間の顔〉をしていない/◆〈象徴天皇制〉と「グラマ島」デモクラシー/◆惨事便乗型国家〈軍事主義〉の正体――「ゴジラ」と「シン・ゴジラ」他 著者 天野惠一(アマノ ヤスカズ) 1948年生まれ。著書:『危機のイデオローグ 清水幾太郎批判』批評社、1979年/『皇室情報の読み方 天皇制イデオロギー論』社会評論社、1986年/『情報社会の天皇制 続天皇制イデオロギー論』社会評論社、1988年/『全共闘経験の現在』インパクト出版会、1989年、増補新版1997年/『マスコミじかけの天皇制』インパクト出版会、1990年/『メディアとしての天皇制』インパクト出版会、1992年/『「恋愛結婚」じかけの天皇制』インパクト出版会、1993年/『「無党派」(ノンセクト)という党派性 生きなおされた全共闘経験』インパクト出版会、1994年/『反戦運動の思想 新ガイドライン安保を歴史的に問う』論創社、1998年/『[無党派運動]の思想[共産主義と暴力]再考』インパクト出版会、1999年/『沖縄経験〈民衆の安全保障〉へ』社会評論社、2000年/『「日の丸・君が代」じかけの天皇制』インパクト出版会、2001年/『災後論 核(原爆・原発)責任論へ』インパクト出版会、2014年
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ポリーヌに魅せられて
¥2,420
『ポリーヌに魅せられて ジョルジュ・サンド ツルゲーネフ ショパン サン=サーンス リストたちが讃えた才能』 小林緑 著 発行:梨の木舎 A5 248頁 定価 2,200円+税 ISBN 978-4-8166-2301-1 C0073 同時代の名だたる文化人を魅了した19世紀最大の音楽家・フェミニストにいま光をあてる!著者はジェンダー平等の視点から音楽史の書き換えを問い続けている。 ポリーヌ・ガルシア=ヴィアルド(1821~1910) 16歳で歌手デビュー、オペラ女優と讃えられヨーロッパを周遊。作曲家、肖像画家としても傑出、台本を書き、次世代を育てた師でもあった。 目次 1章 生誕200年記念コンサートのプログラムから 2章 生涯のあらまし 3章 声とジェンダー―コントラルトの声とは? 4章 歌唱教師、歌唱教材編者としてのポリーヌ 5章 鍵盤楽器奏者・作曲家としてのポリーヌ 6章 社会参画とポリーヌ:カンタータ《新しい共和国》をめぐって 7章 パントマイム《日本にて Au Japon》をめぐって 著者 小林 緑(こばやし みどり) 1942年、福島県生まれ。東京芸術大学・同大学院の楽理科(音楽学)修了。1971-72年。 フランス政府給費留学生としてパリ第4大学留学。現在国立音楽大学名誉教授。 編著に『女性作曲家列伝』(1999、平凡社)『視覚表象と音楽』(ジェンダー史叢書代巻、2010、明石書店、池田忍と共編)、共著に「表現する女たち」(2009、第三書館、三木草子+レベッカ・ジェニスン編)など。 2007年8月、「女性作曲家音楽祭2007」と題して地元杉並公会堂(小)にて全12回のコンサート・シリーズを、翌2008年から15年までは「津田ホールで聴く女性作曲家」全5回コンサートなどを実施。2016年は計5回、ウィメンズ・プラザや自治体からの依頼により女性作曲家のレクチャー・コンサートを企画。
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三鷹事件 無実の死刑囚 竹内景助の詩と無念
¥1,320
『三鷹事件 無実の死刑囚 竹内景助の詩と無念』 石川 逸子 著 発行:梨の木舎 四六版 並製 176頁 定価1200円+税 ISBN 978-4-8166-2202-1 無実の者を死刑にするという間違いがどうして起こったのか? 詩人である石川逸子さんは、遺された詩を紹介しながら、冤罪事件に迫る。 【三鷹事件とは】 今から72年前1949年7月15日三鷹駅での電車暴走により、6名が死亡し20名近くが重軽傷を負った。竹内景助さんは犯人だとして逮捕され、最高裁で死刑が確定した。その後脳腫瘍により1967年45歳で獄中死する。 しかし専門家の鑑定により、事件が複数犯行だとされた。さらに有罪の決め手とされた目撃証言についても、暗がりでの人物の識別は不可能だとされた。 1968年再審請求が出されたが、東京高裁裁判所第4刑事部は棄却。2011年第2次再審請求が出された。現在、第5刑事部に係属し、再審開始決定を切望している。 【目次】 序文・再審請求弁護団長・高見沢昭治 1 はじめに 2 三鷹事件のあらまし 3 非党員の竹内さんの逮捕 4 虚偽の自白へ 5 第一審判決 6 無期懲役から死刑へ 7 最高裁に向けた闘い 8 一票差の死刑宣告 9 再審への闘い 10 無実の証拠の数々 11 遠い思い出 12 無念の獄死から 13 遺族の想い 【著者プロフィール】 石川 逸子(いしかわ いつこ) 1933年、東京生まれ。日本現代詩人会会員。 1982年よりミニコミ通信『ヒロシマ・ナガサキを考える』 主な著書に、『オサヒト覚え書き―亡霊が語る明治維新の影』『日本軍「慰安婦」にされた少女たち』(岩波ジュニア新書『〈日本の戦争〉と詩人たち』(影書房)など。 主な詩集に、『新編 石川逸子詩集』『定本 千鳥ケ淵へ行きましたか』『ぼくは小さな灰になって…。―あなたは劣化ウランを知っていますか?』ほか
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晶子からあなたへ
¥1,100
『晶子からあなたへ』 阿笠清子 著 発行:梨の木舎 A5 並製 77頁 定価 1,000円+税 ISBN 978-4-8166-2103-1 C0074 晶子、らいてう、わか、菊栄の4人が帰ってきた! コロナ禍のいま問われる、私たちの生き方とは? 阿笠清子、“いのち”をテーマにした約40作の脚本の集大成 『山の動く日来たれ』では女性にエールを贈りましたが、今作では全人類に呼びかけます。“想像力さえあれば人は必ず分かり合える”との私の信念を、演劇という手段で俎上に載せてみました。 日々変化する情報に右往左往することなく、自らの立ち位置を見極めてほしいとの思いを込めて。(本書「あとがき」より) 【著者プロフィール】 阿笠清子 あがさ きよこ 1948年6月15日、大阪市生まれ。立命館大学卒業。 1970~79年、「大阪放送劇団」に所属し、俳優・司会などに携わる。 1984~2009年「おとなと子どもの混成劇団エンジェル」を主宰。 2006年に「与謝野晶子倶楽部」の依頼で「晶子、愛をうたう」を作・演出。 その続編となった「山の動く日来たれ」は、12回の公演を重ねる。 著書 『翔け!エンジェル-おとなと子どもの劇づくり』(1987年) 『劇ってほんッまおもろいねん』(2003年) 『晶子、愛をうたう』(2007年) 『おばあちゃんの居場所』(2013年) いずれも梨の木舎
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金子文子 わたしはわたし自身を生きる 手記・調書・歌・年譜
¥3,960
※2020年5月3刷決定! [増補新版] 金子文子 わたしはわたし自身を生きる 手記・調書・歌・年譜 鈴木 裕子(編) A5判 310頁 並製 定価 3,600円+税 大逆罪で死刑判決を受け、獄中で縊死。弱いもの小さいものに心をよせ、明快な言葉と論理で天皇制に直接対峙し、自分の生を生ききった、23歳の生涯。 ●獄中手記「何が私をこうさせたか」全文、裁判尋問調書、獄中歌集を収録 ●2019年に映画『金子文子と朴烈』(イ・ジェフン、チェ・ヒソ出演、イ・ジュンイク監督)が公開され、現在DVD販売中。 金子文子は1903年横浜に生まれ、大逆罪で死刑判決を受け、減刑されるが獄中で縊死。極貧のなかで子ども時代をすごし、祖母に虐待を繰り返される朝鮮での暮らしのなかで、3.1独立運動に遭遇、朝鮮独立運動に深く共感する。弱いもの小さいものに心をよせ、明快な言葉と論理で天皇制に直接対峙し、自分の生を生ききった、23歳の生涯であった。 ●「権力の前に膝を折って生きるよりは、死して自分の裡に終始」した、金子文子の生涯を浮き彫りにする。増補新版の刊行! ●二〇〇六年に刊行した旧版(品切)に収録できなかった部分をいれ、獄中手記「何が私をこうさせたか」を全文収録 ●この一冊で金子文子の思想と行動がわかる ※収録に当っては、旧著と同様、旧字体を新字体に、歴史的かな遣いを現代かな遣いに改め、さらに難読語はかなに開き、ルビを付す。また旧著に付した年譜に加筆削除し、参考文献等をも挿入 【目次】 ・何が私をこうさせたか 忘れ得ぬ面影 栗原一男/添削されるに就いての私の希望/父/母/母の実家/新しい家/朝鮮での私の生活/村に還る/虎口へ/父よさらば/東京へ/新聞売子/露店商人/女中奉公/街の放浪者/仕事へ-私自身の仕事へ! ・調書 ・獄中歌集 ・解説 鈴木裕子 ・金子文子年譜 ・あとがき 【著者より】 『金子文子 わたしはわたし自身を生きる』増補新版に寄せて 今般、二〇〇六年に刊行した『金子文子 わたしはわたしを生きる』が品切れになったのに際し、旧版では、全文を収録できなかった『何が私をこうさせたか』を全部収録しました。収録に当っては、旧著と同様、旧字体を新字体に、歴史的かな遣いを現代かな遣いに改め、さらに難読語はかなに開き、ルビを付けました。また旧著に付した年譜に加筆削除し、参考文献等をも挿入しました。 金子文子の思想と行動は、本書を読まれることによって、その大凡を知ることができるかと存じます。文子が死去してから八十六年余経過しますが、文子の願いとは逆に、日本と韓国朝鮮との間には、さまざまな未解決の問題があり、また天皇制は、戦前戦中の神権天皇制から象徴天皇制と衣を脱ぎかえたものの、依然として存在し、市民の上に重くのしかかっています。 天皇制は、まだこの国ではタブーとされ、天皇・天皇制の批判をすることは、事実上、メジャーな言論機関からは排除されています。このため、植民地支配、侵略戦争に天皇や天皇制が大きな責任を有し、その罪について明らかにすることはなかなか困難といえます。 さて、日本軍「慰安婦」(性奴隷)問題が争点化されてから二十二年あまり経過しますが、この「慰安婦」制度を生み出したのは、天皇制国家であり、天皇の軍隊といわれた「皇軍」、すなわち日本軍です。この問題も依然と未解決のまま、被害者は年々亡くなっています。 天皇・天皇制は、日本以外の地域の人びとにとっては、大方忌わしいものと認識されているでしょう。しかし、日本社会では、そうした歴史認識を共有できていません。この結果、とりわけ韓国朝鮮、中国台湾の人びとと日本市民との間にいまも歴史認識・事実認識の上で大きな隔たりがあるといえるでしょう。 金子文子は、少女期を植民地朝鮮で暮し、朝鮮人にたいする苛酷な仕打ち、虐待、搾取、酷使を目の当たりにし、植民地支配、さらに帝国主義の基盤となっている天皇制の矛盾を鋭く衝いた女性です。わずか二十三年の人生でしたが、わたくしたちが金子文子に学ぶものはいまだに大きいものがあると思います。 最後に、旧著で「年譜」を作成してくださった亀田博さん、佐藤信子代表をはじめとするやまなし金子文子研究会の方がた、また本書を刊行してくださった梨の木舎の羽田ゆみ子さんに感謝します。 2013年2月25日 鈴木裕子 【著者プロフィール】 鈴木 裕子(スズキ ユウコ) 1949年東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程日本史学専攻修了。 主な単著に『女たちの戦後労働運動史』(未来社、1994年)、『フェミニズムと朝鮮』(明石書店、1994年)、『戦争責任とジェンダー』(未来社、1997年)、『天皇制・「慰安婦」・フェミニズム』(インパクト出版会、2002年) 主要編著・共著に『山川菊栄評論集』(岩波書店、1990年)、『日本女性運動資料集成』全11巻(不二出版、1993〜1998年) 『ジェンダーの視点からみる日韓近現代史』(梨の木舎 2005年) (上記内容は本書刊行時のものです。) ISBN 978-4-8166-1301-2 C0023 2013年3月発売
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奪われたクリムト マリアが「黄金のアデーレ」を取り戻すまで
¥2,420
『奪われたクリムト マリアが「黄金のアデーレ」を取り戻すまで』 ※2019年3月25日発売 3月20日予約販売開始! ご購入いただきましたら、3月25日(月)から順次発送いたします。 エリザベート・ザントマン 著 永井潤子・浜田和子 訳 発行:梨の木舎 A5変型 180頁 口絵カラー 定価 2,200円+税 ISBN 978-4-8166-1902-1 C0022 ナチスに略奪されたグスタフ・クリムトの『黄金のアデーレ』をめぐり、オーストリア国家を訴え、絵を取り戻したマリアの物語。 アメリカに亡命し、高齢に達したアデーレの姪マリア・アルトマンは、ナチスに略奪され、戦後はオーストリアの美術館で展示されていた絵の返却を求めて、オーストリア国家を訴えた。 もとの所有者が略奪美術の返還に成功し、ヘレン・ミレン主演で映画化(邦題『黄金のアデーレ、名画の帰還』2015)もされた、センセーショナルな歴史的事件のドキュメント。 「私は、正義は必ず実現するという希望をいつも抱いていました」(マリア・アルトマン) ーーーーーーーーーー 読んでから?見てから? 2019年クリムトにひたる 2019/4/23(火)~「クリムト展 ウィーンと日本1900」 https://klimt2019.jp/ 2019/4/24(水)~「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」 https://artexhibition.jp/wienmodern2019/ ーーーーーーーーーー 日本の読者の皆さまへ―― エリザベート・ザントマン 2人の女性の人間的な強さに、私は魅せられました。社会の規範にも、また法律的なハードルにも妨げられずに「我が道」を歩んだことに、感嘆の念を覚えます。 【目次】 1 マリア……………13 2 アデーレ叔母さん、クリムトと「ウィーン・モデルネ」……………23 3 ラヴェンナとウィーンの間でーークリムトの黄金の勝利……………29 4 賞賛と嘲笑……………36 5 ブロッホ=バウアー夫妻のクリムト・コレクション……………42 6 1918年以後のウィーンとアデーレの死……………46 7 アデーレの遺言書……………53 8 マリアの結婚……………58 9 近づく破局……………65 10 屈辱と財産没収……………68 11 逮捕、略奪と脅し……………74 12 財産の抵当としてのフリッツ・アルトマン……………80 13 勝手な収奪と捏造された脱税容疑……………84 14 最後の瞬間に、オランダ経由でイギリスからアメリカに亡命……………91 15 大規模な闇取引と財産の強制整理……………94 16 滞在許容許可証を得てスイスに亡命……………100 17 良かったのはお天気だけだった。アメリカでの新しい生活……………104 18 1945年以後は皆が「犠牲者」だった。追随者も加害者も……………108 19 奪われた絵を探して……………112 20 強制された贈与、捻じ曲げられた真実と恐喝……………116 21 権利があるということは、権利を手に入れることと同じではない……………123 22 歴史を正す労多き試み……………127 23 大いなる失望……………133 24 マリア・アルトマン対オーストリア国家……………137 25 最高裁判所が判決を下す……………141 26 重大な決定……………148 ランドル・シェーンベルクへのインタビュー エリザベート・ザントマン……………160 【著者プロフィール】 エリザベート・ザントマン 長年、ナチに奪われた美術品の元の所有者への返還問題に関心を抱いてきた。出版業に関する職業教育を受けた後、ボン大学とオクスフォード大学で美術史と比較文学を学び、ジョージ・バーナード・ショーに関する論文で博士号を得た。ザントマン出版社社長。 【訳者プロフィール】 永井潤子(ながい・じゅんこ) 1934年3月、東京生まれ。1958年東京外国語大学、ドイツ学科国際関係コース卒業。 1956年から「ラジオ・タンパ(現ラジオ日経)」(東京)のプロデューサー。 1972年からドイツの公共国際放送「ドイチェ・ヴェレ」日本語放送記者。 2000年4月から2008年まで、NHK「ラジオ深夜便」ワールドネットワークのベルリン・リポーター。 現在は、midori1kwh. de でドイツからの生の情報を日本語で発信。ベルリン在住。 著書『ドイツとドイツ人—放送記者の眼から』『新首都ベルリンからー過去から学ぶドイツ』 『放送記者ドイツに生きる』(以上未来社)その他 浜田和子(はまだ・かずこ) 1945年埼玉県生まれ。上智大学ドイツ文学科卒業。東京ゲーテ・インスティテュート勤務。 1977年よりベルリン自由大学で美術史を学ぶ。1984年から87年まで、東ドイツの日本企業プラント通訳。ベルリン在住。 共著『美術史を解き放つ』(時事通信社)共訳『ナチズムと強制売春』(明石書店)
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定本 村の女は眠れない 草野比佐男詩集
¥1,760
定本 村の女は眠れない 草野比佐男詩集 草野 比佐男著 四六判 194頁 並製 定価 1,600円+税 【残り僅か】 【News】2016.10 NHKラジオ深夜便にて紹介されました。 本書は、一九七二年初版がたいまつ社から刊行され、同名のドキュメントタリー(NHK)が放映され一世を風靡しました。 以来人名辞典等に掲載され、大学の模擬試験にも出題されています。戦後の日本農業の現実を語ってあまりあるものです。 【目次】 Ⅰ炉ばたの歴史 遠い京浜/あなたにだれかが/元日の女/村の女は眠れない Ⅱ阿武隈の燕 ひとりぼっちのジョニー Ⅲ陶磁器婚 Ⅳ木の葉が一枚あればよい 村を売る Ⅴ人狩りの季節に/おまえ に田んぼを遺す 他 【版元から一言】 村に帰れ、そして耕地の上で闘え。 人間の気概と職業の意地をとりもどせ—。 村が、農村が疲弊し、人間を支える根底が失われつつある日本。この詩集はいまだ魂の叫びを繰り返してやまない。 【著者プロフィール】 草野 比佐男(くさのひさお) 一九二七年福島県生まれ。福島県立相馬農産学校卒。阿武隈高地の山村で農林業に従事しながら、短歌詩、小説、エッセーなどを著す。第6回農民文学賞(歌集「就眠儀式」)、第十回地上文学賞(小説「新種」)を受賞。 (上記内容は本書刊行時のものです。) ISBN 978-4-8166-0402-7 C0092 2004年4月発行
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Messageヒロシマ・ナガサキそしてフクシマからあなたに届けます。
¥1,320
児童・絵本 広島あおむしグループ(著/文 他), 長崎北部ゆりの会(著/文 他) 発行梨の木舎 B5変形判 48頁 並製 定価1,200円+税 ISBN978-4-8166-1503-0 C0792 在庫あり 【掲載記事】大阪毎日新聞(備後版8月24日掲載)で「平和の尊さを伝える絵本 子どもたちに読んでほしい」と紹介されました。 http://www.jca.apc.org/nashinoki-sha/review/mainiti20150824messege.html 世界中の子どもたちに核のない未来を。長崎北部ゆりの会の「あの夏の日を忘れない 長崎の原爆1945.8.9」と、広島あおむしグループの「よぞら」の二冊の「布絵本」が一冊の絵本になりました。 ★「長崎の原爆」 2011.3.11 福島原発が破壊されたというニュースに、長崎の人たちは大きなショックをうけました。「原発も原爆も同じだ」。このとき「長崎の原爆」の布絵本をつくろうと思いました。 ★「よぞら」 火事が起きた生地屋さんの店先で、一枚の布との出会いがありました。捨てられる寸前だった深い紺色のビロードの布は「よぞら」になりました。 ★全国の布絵本のグループは、3.11の後、被災地の子どもたちに布絵本を送り続けています。2015年6月現在、一冊ずつ手作りの布・遊具の本1082点を送っています。 目次 *布の絵本「長崎の原爆」をつくったのは *あの夏の日を忘れない 長崎の原爆1945.8.9 *広島から届けるーー「よぞら」 *よぞら *ヒロシマ・ナガサキからフクシマへ *あとがき *あの夏の日を忘れない 長崎の原爆1945.8.9(英訳) 奥付の初版発行年月 2015年8月 書店発売日 2015年8月8日