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旅行ガイドにないアジアを歩く 横浜
¥2,420
『旅行ガイドにないアジアを歩く 横浜』 鈴木晶 著 発行:梨の木舎 A5変 並製 208頁 定価 2,200円+税 ISBN 978-4-8166-2005-8 C0026 横浜は、江戸(東京)の隣にあって商業都市としてデビューし、やがて、工業・軍事都市化が進み、関東大震災・横浜大空襲で焼け野原になりながら、戦後は観光で復活します。エキゾチックなヨコハマをディープにガイド! 近現代のドラマティックな歴史と人の出会いが詰まったヨコハマを500枚余の写真と地図で案内します。 【目次】 1章 明治前期の横浜 ~幕末から明治~ 2章 明治後期から大正時代の横浜 ~強国化と格差 3章 大正時代の横浜 ~工業都市化と格差拡大 4章 昭和前期の横浜 ~不況・ファシズムから戦争へ~ 5章 「戦後」の横浜 ◆コラム なぜ日本は植民地支配されなかったのか / パリでレコーディング!川上音二郎 "World Famous Makuzu"=真葛焼 / シドモア桜と高峰譲吉 横浜の本当の開港記念日は? / チャンドル・アドバニ氏インタビュー 中島敦と横浜、南洋とのつながり / 1937年の日常生活ー「川口金太郎日記」を読む 東南アジアの華人追悼碑から日中戦争を知る / 被害としての空襲、加害としての空襲 今も残る横浜中心部の防火帯建築 / 憲法9条とマッカーサー・幣原会談 一人芝居『横浜ローザ』と映画『横浜メリー』 / 横浜と神戸 / ゆず「Hey 和」 【著者プロフィール】 鈴木 晶(すずき あきら) 1960年、横浜生まれ。 法政大学法学部政治学科卒業、フェリス女学院大学大学院国際交流研究科修了、元東京大学教養学部非常勤講師。 著書: 『神奈川の戦争遺跡』(共著、大月書店、1996) 『旅行ガイドにないアジアを歩く マレーシア』(梨の木舎、2010) 『旅行ガイドにないアジアを歩く シンガポール』(梨の木舎、2016)
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旅行ガイドにないアジアを歩く 増補改訂版『マレーシア』
¥2,200
髙嶋 伸欣、 関口 竜一、鈴木 晶著 発行:梨の木舎 192頁 A5判変型 並製 定価 2,000円+税 ISBN 978-4-8166-1801-7 C0026 紹介 ◎初版は2010年に刊行してから、8年で完売。増補頁をカラー8頁で追加。 口絵写真も改訂し、本文32頁をカラー頁に変えました。新装増補改訂版を、 皆さんのもとにお届けします。 ●過去をを見つめ、未来をひらく、1人で歩けるガイドブック。「新たな出会いと交流」を書き下ろし、本文一部をカラーとして増補!マレーシアの過去と現在を、口絵カラー8頁、地図20点、写真190点と証言・コラムで案内する。追悼碑45カ所を紹介。 ●ガイドは30余年にわたり100回近い旅を重ねてきた高嶋伸欣さんと、二人の高校教師関口竜一さんと鈴木晶さん。 「マラッカ郊外の農村で村の食堂に入り手まねで注文した。待つ 間に年配の店員が出てきて「日本人か」と聞いた。「それでは戦 争中に日本軍がこのあたりで住民を大勢虐殺したのを知っている か」と。ここからわたしの長い旅がはじまった」(はじめに) 目次 第1章 マレーシアを知りたい 第2章 クアラルン・プール(KL)とその周辺 第3章 ペナン島とその周辺・タイ国境地帯 第4章 ペラ州 第5章 マラッカとその周辺・ネグリ・セン・ビラン(NS)州 第6章 ジョホール・バルとその周辺 第7章 マレー半島東海岸 第8章 東マレーシア(ボルネオ島) 【著者プロフィール】 高嶋伸欣 (たかしま・のぶよし) 1942年生まれ。琉球大学名誉教授。高校教諭だった1975年以来、東南アジアでの皇軍による住民迫害を調査。その記述を削除させた検定に対し、横浜で教科書裁判を提訴(1993)。81年度「日本史」教科書検定で沖縄戦住民虐殺の記述削除以来、沖縄戦と教科書問題にも取り組んでいる。 関口竜一 (せきぐち・りゅういち) 1959年生まれ。埼玉県立高等学校教諭。1988年よりにマレー半島の戦争被害のスタディツアーに加わり、主にマレー半島東海岸における日本軍政の実態を調査。平和のための埼玉の戦争展実行委員。 鈴木 晶 (すずき・あきら) 1960年生まれ。横浜市立高等学校教諭。大学講師。1995年よりマレー半島のスタディツアーに参加、主に東マレーシア(ボルネオ島)における戦争被害を調べている。アジアフォーラム横浜、教科書市民フォーラムなどの活動にかかわる。 上記内容は本書刊行時のものです。
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旅行ガイドにないアジアを歩く シンガポール
¥2,200
髙嶋 伸欣(著), 鈴木 晶(著), 髙嶋 道(著), 渡辺 洋介(著) シリーズ・叢書「旅行ガイドにないアジアを歩く」の本一覧 発行梨の木舎 A5判 160頁 並製 定価2,000円+税 紹介 シンガポールは多民族国家、熱帯の工業都市、国際都市だ。ところで、日本が占領した3年半の間に、日本がこの国にしたことを、知っていますか。見て聞いて歩いて、アジアの隣人との関係を考えてみよう。 目次 1章 シンガポールを知りたい 1 「国語」を模索し続ける国 2 外国人労働力に頼る経済発展 3 発端は工業化の成功だった――工業立国の「救いの神」となった石川島播磨と三菱重工 4 中継貿易の衰退と観光業の振興 5 観光戦略の要は?―MICE! ――国際会議場や見本市の整備と誘致 6 投資国家化するシンガポール 7 国内治安法とマスコミ 8 厳しい選択課程の教育制度 2章 シンガポール史の中の日本 1 シンガポール略史 ――早くからあった日本とのつながり 2 シンガポール空襲からマレー沖海戦の「大勝利」へ 3 「大検証 」―― 日本軍による華僑虐殺 4 「 昭南島」の人びとの暮らし ――昭南神社・最敬礼・奉納金 5 日本の降伏――連合国の戦犯裁判 6 BC級戦犯裁判とは? 7 血債問題――遅れて掘り起こされた過去 8 第2次世界大戦――歴史教科書の記述 9 住民殺害を正当化できますか? 3章 エリアガイド (1)シティ・中心部 1 訪ねるたびに変貌を続ける街 2 ボタニック ガーデンBotanic Gardens(植物園)と「初代ゴムの樹」記念碑 3 軍政下の「昭南時代」―日本語が必修?! 4 晩晴園―南国の孫文記念館 5 戦後50年に政府が建てた記念碑 (2)チャンギ・東部地区 1 現在――チャンギ空港をひかえる住宅地 2 ウビン島上陸は陽動作戦 3 日本人墓地公園(The Japanese Cemetery Park) 戦後50年に政府が建てた記念碑 ・その2 (3)ブキティマ・北西部地区 1 現在――かつての激戦地、いまは自然保護区 ○ブキティマ地区の地図 2 戦時中――日本の上陸作戦ー 熾烈な攻防戦 3 暗黒の「昭南時代」 ―旧フォード工場記念館 Memories at OLD FORD FACTORY 4 戦後50年に政府が建てた記念碑・その3 (4)ジュロン・南西部地区 1 現在 赤道直下の工業地帯発祥の地―― 増え続ける埋め立て地 2 日本軍の上陸地点に残る傷跡 3 キャンパスライフ 4 戦後50年に政府が建てた記念碑 ・その4 (5)セントーサ島地区 1 戦跡の島につくられたアミューズメント・パーク コラム シンガポールの新聞が見た日本 ①「非 軍事部門で先駆的な取組みを」 コラム シンガポールの新聞が見た日本 ②「正しい理解をもって共生することだ」 (6)お隣りへ 1 マレーシア・ジョホール州へ、サクっと国境を越えて 2 日帰り周遊の旅――セカンドリンクをわたってジョホール州(JOHOR)南部へ 3 ビンタン島――巨大な総合リゾート 旅を続けるあなたへ――歩く・見る・考える 高島伸欣 参考文献 シンガポール史略年表 あとがき 索引 著者プロフィール 髙嶋 伸欣(タカシマノブヨシ) 1942年生まれ。琉球大学名誉教授。1993年横浜で教科書裁判を提訴。沖縄と教科書問題にも取り組む。『旅しよう東南アジアへ』(岩波ブックレット)『旅行ガイドにないアジアを歩く-マレーシア』(梨の木舎) 鈴木 晶(スズキ アキラ) 1960年生まれ。横浜市内高校教員。部活動「グローカリー」などで若者と近現代史の現場を歩く。『旅行ガイドにないアジアを歩く-マレーシア』(梨の木舎) 髙嶋 道(タカシマ ミチ) 元私立北鎌倉女子学園中・高等学校教員。教科書問題を考える 「教科書・市民フォーラム」の活動に参加。『育鵬社教科書をどう読むか』(高文研2012) 渡辺 洋介(ワタナベ ヨウスケ) 1970年生まれ。歴史研究家。シンガポール留学で12年滞在。「歴史教科書に見る『戦争の記憶』」(『シンガポールを知るための65章』(明石書店) 上記内容は本書刊行時のものです。